PKのルール、頭では理解しているつもりでも、いざ試合で判定できますか?
ルールを知識として知ることと、1秒以内に正しい判定を下すことは、まったく別のスキルです。現役の2級審判として、「知っていたのに本番で迷った」経験は何度もあります。
この記事では、PKの基本ルールと2025年IFAB改正を網羅した実戦形式10問クイズをお届けします。全問正解できればあなたはPK判定マスター。保護者審判や4級審判の方は、まず7問正解を目標にしてみてください。
高校教員 × JFA公認2級審判員 × C級コーチ。神奈川県を中心に年間数十試合を担当。Instagram「サッカー審判のリョータ」(フォロワー1,000人超)で審判向けの実践情報を発信中。
このクイズの取り組み方
本気で審判力を測りたい方向けに、以下の条件で挑戦することをおすすめします。
- 1問あたり10秒以内で回答(実戦の判断スピードを想定)
- 過去の知識だけで答え、外部の資料は見ない
- 間違えた問題は、後で条文に戻って復習する
それでは始めましょう。
第1問|助走中のフェイント
PKのキッカーが助走中に一度立ち止まって相手GKの動きを見て、その後また走り出して蹴った。判定は?
- 反則・間接FK
- プレー続行(OK)
- やり直し
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正解:B. プレー続行
助走中のフェイントは許可されています。反則になるのは「蹴る瞬間のフェイント」だけ。助走中の緩急・一時停止は選手のテクニックの一部として認められています。
第2問|GKがラインを離れた状態で得点
PKの瞬間、GKが両足ともラインから離れていた。キッカーは決めてゴール。判定は?
- やり直し
- ゴール認める
- 間接FK
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正解:B. ゴール認める
守備側の反則があっても、得点が入った場合はそのまま得点を認めます。「攻撃側が不利益を受けない」というPKの基本原則です。やり直しになるのは、GKが反則してなおかつゴールしなかった場合だけ。
第3問|守備側の侵入でGKがセーブ
PKの瞬間、守備側の選手がペナルティエリアに侵入していた。キッカーはGKに止められた。判定は?
- ゴール認める
- やり直し
- 守備側に間接FK
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正解:B. やり直し
守備側が反則して、なおかつ得点しなかったケースはやり直し。攻撃側に再挑戦のチャンスを与えます。
第4問|攻撃側(キッカー以外)の侵入で得点
PKの瞬間、攻撃側の選手(キッカー以外)がペナルティエリアに侵入していた。キッカーは決めてゴール。判定は?
- ゴール認める
- やり直し
- 守備側に間接FK
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正解:B. やり直し
攻撃側が反則している場合、得点しても「不当な利益」とみなされやり直し。守備側反則との扱いが逆になる点がポイントです。
第5問|両チーム同時侵入
PKの瞬間、攻撃側と守備側の両方の選手がエリアに侵入していた。キッカーは決めてゴール。判定は?
- ゴール認める
- やり直し
- 間接FK
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正解:B. やり直し
両チームが同時反則の場合、結果を問わず無条件でやり直し。最も覚えやすいパターンです。
第6問|ペナルティアーク内にいた選手
PKの瞬間、攻撃側の選手がペナルティエリアの外、ペナルティアーク(D部分)の中に立っていた。これは反則?
- 反則ではない(エリアの外だから)
- 反則(アーク内も侵入扱い)
- 反則ではないが警告対象
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正解:B. 反則
ペナルティアーク(PKマーク中心・半径9.15mの半円)も侵入禁止ゾーンです。「エリア外だからセーフ」と思って前に出る選手が意外と多いので、主審は笛を吹く前に必ず全員の位置を確認しましょう。
第7問|助走中に滑って軸足にボールが当たった(2025年改正)
PKのキッカーが助走中に滑り、軸足にボールが当たってしまった。そのままボールはゴールに入った。判定は?
- 反則・無効
- ゴール認める
- やり直し
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正解:C. やり直し
2025年IFAB改正の最重要ポイント。旧ルールでは反則・無効でしたが、2025年7月以降は偶発的なダブルタッチでゴールした場合はやり直しに変更されました。きっかけは2025年3月のUEFAチャンピオンズリーグ、アトレティコ対レアルでのアルバレス選手の事例です。
第8問|偶発ダブルタッチでGKがセーブ
PKのキッカーが滑って軸足にボールが当たり、ボールはGKにセーブされた。判定は?
- やり直し
- 守備側に間接FK
- ゴールキック
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正解:B. 守備側に間接FK
偶発でも得点しなかった場合は守備側に間接FK。新ルールで「やり直し」になるのは、偶発ダブルタッチでゴールしたケースのみです。PK戦では「失敗として記録」になります。
第9問|意図的なダブルタッチ
PKのキッカーが意図的にボールを浮かせて、自分でヘディングしてゴールに入れた。判定は?
- ゴール認める
- やり直し
- 守備側に間接FK
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正解:C. 守備側に間接FK
これは明らかに意図的なダブルタッチ。間接FKが守備側に与えられます。「偶発か意図か」の判断は主審の裁量で、選手の動きが自然か不自然かが判断基準になります。
第10問|指名されていない選手が蹴った
PK戦で、事前に指名されていた選手とは別の選手が突然出てきて蹴ってゴールを決めた。判定は?
- ゴール認める
- 間接FK+警告
- やり直し
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正解:B. 間接FK+警告
PKのキッカーは事前に明確に指名する必要があります。指名されていない選手が蹴った場合、結果を問わず間接FK+警告になります。
採点結果の見方
| 正解数 | 判定 | おすすめの次の一手 |
|---|---|---|
| 9〜10問 | PK判定マスター | 自信を持って試合に臨めるレベル。主審として積極的に手を挙げましょう |
| 7〜8問 | 合格ライン | 基本は固まっている。取りこぼした問題を条文で再確認 |
| 4〜6問 | 基本は理解済み | 2025年改正ルールを重点的に復習 |
| 0〜3問 | 基礎から学び直し推奨 | まずは「PKの基本完全ガイド」「2025年ダブルタッチ改正」の2記事を順に読むのがおすすめ |
間違えた問題別|復習リンク
苦手分野を特定して集中的に復習すると、次の試合から判定が安定します。
- 問1〜6で間違えた方:PKの基本ルールが未整理の可能性。基本ガイドで再確認を。
- 問7〜9で間違えた方:2025年IFAB改正の理解不足。ダブルタッチ改正の記事を推奨。
- 問10で間違えた方:PK戦特有の手続きルール。次回の試合でキッカー指名手順を意識。
クイズに関するよくある質問
Q1. このクイズの難易度はどのくらいですか?
3級審判試験の合格ラインを意識して作成しています。全問正解できれば、2級相当のPK理解があると言えます。
Q2. 保護者審判として何問正解できれば試合を裁けますか?
最低7問。特に問1〜6の基本パターンは全問正解を目指してください。問7以降の改正ルールは、発生頻度が低いので優先度は下がります。
Q3. 新ルールは今すぐ適用されているのですか?
はい、2025年7月1日以降の全試合で適用されています。JFA管轄の大会はすべて対象です。
Q4. 指導者や選手としても役立ちますか?
十分役立ちます。ルールを正しく理解していると、PKの場面で不必要な抗議を避けられますし、戦術選択の幅も広がります。
Q5. 次のクイズはありますか?
今後、オフサイド・ファウル・直接FK/間接FKなどのテーマ別クイズを順次公開予定です。
おわりに
PKは試合の流れを一瞬で決めるプレーです。主審の1つの判定が、選手・チーム・観客全員の信頼に直結します。今回のクイズで「知らなかった」問題があれば、それこそが伸びしろです。
Instagram「@soccer_referee_ryosuke」では、毎日審判クイズと解説を配信しています。
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